技術の小ネタ

INCHEM TOKYO 2025

naruhashi

INCHEMとは

隔年で開催されている、化学装置/生産プロセス/エンジニアリングの総合展示会です。
今年は東京ビッグサイトで9/17~9/19の3日間開催されました。
次回は2026年開催です。

展示内容は下記のような感じです。

出典:INCHEM TOKYO 2025

気になった企業・製品

15社ほど直接話しを聞いて回った中で、今回気になった企業・製品を載せておきます。

ROCK WOOL Japan

HP: https://www.rockwool.com/jp/

配管等のCUI(保温材下腐食)対策にもなるロックウール製品群(ProRox、Thermalrock)。
少しややこしいが、日本のロックウールは、厳密には高炉スラグから生産されるスラグウールで、この会社のロックウール(ストーンウール)は、実際に岩から生産されるとのこと。
この差として、製品密度およびそれに起因する撥水性に現れるらしいです。

BASFが行った試験では、ロックウール+ラッキング条件において、32ヶ月後の目視確認で配管にCUIが無かったようです。

西部電機

HP: https://www.seibudenki.co.jp/

Semquatro。
手動バルブを自動化する後付機器で、他社バルブでも後付可能で40A-150A対応予定とのこと。
カタログ等は作成中でした。

三進製作所

HP: https://www.sanshin-mfg.co.jp/

マイクロバブルプリコートろ過装置。
ろ過助剤とマイクロバブルを混合供給させたプリコート層を形成することで、高ろ過精度を維持したまま、長時間ろ過運転ができるとのこと。

三進製作所の従来法と比較しSS捕集量は4倍、廃棄物量も削減できるらしいです。

製品特設ページ: https://pr.mono.ipros.com/sanshin-mfg/product/detail/2000528876/

日章アステック

HP: https://www.nissho-astec.co.jp/

GOLD EPおよびPLATINUM EP。
電解研磨後に熱処理を行うことで、不動態厚みを増加させ、金属イオン溶出量の低減も図れる表面処理。

GOLD EPは鉄酸化膜が接触面、PLATINUM EPはクロム酸化膜が接触面となるため、どのような用途でどのような液体等が接触するかによって使い分けを行うようです。

製品ページ: https://www.nissho-astec.co.jp/business_top/manufacturing-process/goldep_platinumep/

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ABOUT ME
Naruhashi
Naruhashi
設計エンジニア
大学では化学工学を学び、プラントエンジニアとして15年以上のキャリアがあります。プラントエンジ、事業会社、メーカーエンジと、様々な立場で実務を行った経験を活かし、プロジェクトが滞り無く進む仕事の組み立てを心がけています。携わった案件は、数万円のものから数百億円のものまで、千差万別です。
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