技術の小ネタ

熱中症対策の取り組み:暑さ手当

naruhashi

Yahoo!ニュース等で酷暑の現場で働く作業者向けの取り組みとして、「あつさ手当」というものが紹介されていました。

「暑さ手当て」導入企業が増加 35℃以上で1000円支給 建設現場に製氷機やAI現場監督

  • 日中の最高気温が30.0℃以上の真夏日であれば 500円/日が支給
  • 日中の最高気温が35.0℃以上の猛暑日であれば 1,000円/日が支給

取り組みを行っているのは、香川県が本社の株式会社合田工務店
HP:https://www.godaweb.com/
ブログページ:夏の熱中症対策とあつさ手当について

暑いと飲み物の消費が激しくなるので現場作業者にとってありがたく、採用担当者も差別化しやすい良い取り組みであると思います。

一方で、手当を出してるから自分で熱中症対策を行えという誤った認識を持つ企業が出ることも懸念されます。合田工務店の例では、空調服の支給、冷房が整った休憩所や塩飴、現場でのスポットクーラーや扇風機など、熱中症を会社側がしっかりと行った上であつさ手当という取り組みを行っています。

熱中症の重篤化を防止するため、労働安全衛生規則が改正され、2025年6月1日から施行されており、以下の措置が事業者に義務付けられています。

職場における熱中症対策の強化について(令和7年6月1日施行)

作業者本人はもちろんですが、事業者側もしっかりとした熱中症対策が求められますので、現場側に対策を丸投げすることなく、事業者としての対策を検討・実行するようにしましょう。

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Naruhashi
Naruhashi
設計エンジニア
大学では化学工学を学び、プラントエンジニアとして10年以上のキャリアがあります。プラントエンジ、事業会社、メーカーエンジと、様々な立場で実務を行った経験を活かし、プロジェクトが滞り無く進む仕事の組み立てを心がけています。携わる案件は、数万円のものから数百億円のものまで、千差万別です。
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